ニュースレター

2016年 4月 5日発行
パソコンや読書など、同じ姿勢を続けていると「肩が張る、凝る」という方は多いと思います。でも、まったく肩こりがないという人がいるのも事実です。何故でしょうか?
肩、腕、首、頭・・・実はこれらはテコの原理と同じなのです。腕や頭部の重量は人それぞれですが、だいたい各5キロあります。それが、頭部の重みが架かることでテコにより腕が持ち上げられ、筋の緊張がなくてもバランスが取れているのです。
法隆寺などの五重塔も釘は一本も使っていませんが、この原理を利用して、千年以上も強い構造とバランスを保っているのです。ところが、重量を受けるリンク部分が潤滑不全(油切れ、機械でいえばネジが緩みガタガタしている)を起こすと、頭部の5キロの重みが、ちゃんと伝達されなくなり、腕は腕の重みで下がってしまいます。これでは困るので、人の防御反応として首周辺の筋肉を緊張させ、なんとかバランスを保とうとするのです。これが肩こりです。潤滑不全は不良姿勢でも起こります。テコですから、テコのアームの長い男性より、短くて、なで肩の女性の方がなりやすいのです。また、ひじ掛けに腕を置くと、リラックスできるのは、このためです。
慢性的に肩こりの人は、リンク部の油切れが原因です。だから、いくら肩を揉んでも一時的に緊張がほぐれるでけです。肩こりは治ります。リンク機構が正常に働くようにしてあげれば肩こりは治るのです。そして、後はここに、油切れを起こさないような運動や体操をすることが大切なのです。
所沢市 はま整骨院