ニュースレター

2016年 4月 9日発行
「骨がスカスカにならないようカルシウムを摂りましょう…」とは、よく聞く話ですが、それで骨粗しょう症が改善したという話は、あまり聞きません。なぜでしょうか?
「骨」とは、鉄筋コンクリートと同じなのです。橋げたなどの柱をつくる時には、真ん中に鉄骨があり、そのまわりをコンクリートで固めるから、強度と粘りがあるのです。コンクリートだけでは、水分がなくなれば、すぐにボロボロと崩れてしまいます。実はカルシウムとはコンクリートであって、その中の鉄骨にあたる部分は、膠(にかわ)様のコラーゲンなのです。このコラーゲンは熱に弱く37度の温度でも僅かづつ溶け出し、再生を繰り返しているのです。カルシウムはコラーゲンに着くので、鉄骨であるコラーゲンがなければ、いくらカルシウムを摂っても「骨」にはなりません。鉄骨であるコラーゲンを生成するには、ビタミンCと、適度の運動刺激が必要です。ビタミンCはまた、風邪の予防にもなります。適度の運動刺激には、水泳などより、地上の運動が良いでしょう。運動刺激が「ピエゾ電位」という体内での電位差をつくり、コラーゲンの生成と共にカルシウムをコラーゲンに付着させてくれるのです。これを「ピエゾ効果」といいます。鉄骨のコラーゲンがないままに、過剰のカルシウム摂取は体内に蓄積をまねき、かえって結石などの原因となることもあります。折しもウォーキングがブームです。ここはひとつ、お気に入りのスニーカーを一足買って、このブームに乗ってみるのもいいかもしれません。
所沢市 はま整骨院